「朝から気分をアゲていく。気だるさ撃退!やる気スイッチ」
- 京都ほぐし堂WEB
- 4月15日
- 読了時間: 16分

「朝から気分がアガらない日って、たぶん、ふつうにある。」
目は覚めたのに、体が重い。
動かなきゃいけないのはわかってるけど、なんだか心がついてこない。
そんな朝に、嫌悪感を覚えてしまうことはありませんか?
でも、本当に大切なのは「朝から完璧にこなすこと」ではなく、
自分のペースで、やさしく一歩を踏み出すことかもしれません。
このコラムでは、「やる気が出ない朝」とうまく付き合うためのヒントを、
自律神経やホルモンバランス、呼吸、行動習慣などの視点から、やわらかく掘り下げていきます。
がんばらなくても、整えられる朝がある。
“気分がアガる”というより、“気分にやさしい”朝を、今日からはじめてみませんか?
目次
── 気だるさの正体と、体と心のリズムの話
── 「がんばらないアゲ方」の実践アイデア集
── 行動の“きっかけ”を先に置いておくとラクになる
── 調子がいい日も、そうじゃない日も受け入れながら
第1章|朝にやる気が出ないのは「心のせい」だけじゃない
── 気だるさの正体と、体と心のリズムの話
朝、目が覚めてもなかなか布団から出られない。頭も体もどんより重たくて、「今日もまた始まってしまった」とため息がこぼれてしまう。そんな朝を、あなたも経験したことがあるかもしれません。
目は開いているのに、体がついてこない。やらなきゃいけないことはたくさんあるのに、気持ちが全然向いてこない。SNSやテレビで朝から元気な人たちを見ては、「なんで自分はこんなにだるいんだろう」「やる気がないのは自分が弱いせいかも」と責めてしまう。けれど、ちょっと待ってください。それ、本当に“心のせい”だけでしょうか?
実は、朝に“気だるさ”を感じるのは、体が自然に見せるサインのひとつ。体内のリズム、ホルモン、自律神経…。気持ちを引き上げてくれる“スイッチ”が、まだオンになっていないだけかもしれません。
■ 自律神経の“切り替え”にはウォームアップが必要
私たちの体は、夜のあいだ、副交感神経が優位になることで、深い眠りと回復を促しています。朝になると、交感神経へと切り替わり、活動のモードに入る準備が始まります。この切り替えがスムーズであれば、目覚めも気分も前向きになりやすいのですが、現代人はこの切り替えが少し苦手になっている傾向があるといわれています。
夜遅くまでスマホやパソコンを使っていると、脳が休まらず、副交感神経が優位になりにくくなってしまいます。寝る直前まで光や刺激を浴び続けることで、朝の切り替えタイミングも遅れてしまう…。これが「起きたのに体がだるい」という感覚を生み出す原因のひとつです。
つまり、朝の気だるさは、「体がまだ夜モードのまま」なだけ。自分がだらしないのではなく、体のリズムにタイムラグがあるだけなのです。
■ “やる気ホルモン”セロトニンのスイッチは、光と動きから
朝の気分に関わるもうひとつの要素が、「セロトニン」という脳内ホルモン。これは“幸せホルモン”とも呼ばれ、心の安定、前向きな気持ち、自律神経のバランスに深く関係しています。
セロトニンの分泌を促すのに効果的なのが、「朝の光を浴びること」と「リズム運動」。つまり、カーテンを開けて朝日を浴びながら、歯を磨く、朝ごはんを噛んで食べる、ストレッチをする…そんな“軽い動き”がセロトニンを目覚めさせるスイッチになるのです。
ただし、起きてすぐはこのセロトニンもまだ本格的には働いていません。だからこそ、「やる気が出るまでに時間差がある」のはとても自然なこと。寝起きの状態でやる気満々じゃなくても、それは正常な体の反応。朝のだるさを否定せずに「これからスイッチが入る時間なんだな」と受けとめてあげることが大切かもしれません。
■ ホルモン・気圧・天気が気分に与える“見えない影響”
さらに見落とされがちなのが、天気や気圧の変化による影響。雨の日や曇りの日には、体内時計がリセットされにくく、コルチゾール(覚醒を促すホルモン)の分泌が少なくなってしまうこともあります。
また、気圧が下がると、脳の血流や自律神経に影響が出て、倦怠感や頭痛、気分の沈みを感じる人も増える傾向に。つまり、朝にやる気が出ない背景には、「気圧」や「湿度」「気温」などの外的環境も大きく関係していることがあるのです。
朝の調子が悪いからといって、「自分のメンタルが弱いせい」と結びつけるのは、とてももったいないことかもしれません。もしかしたら、それは“外のせい”なのかもしれないのですから。
■ 気分が上がらない朝こそ、やさしくスタートする
無理に「やる気を出さなきゃ」と自分を急かす必要はありません。朝のコンディションが整っていないときは、スロースタートでも大丈夫。大事なのは「動けなかったこと」ではなく、「その自分をどう扱ったか」です。
たとえば、布団の中で5分だけ深呼吸してみる。起き上がったら、まず白湯を飲んでみる。顔を洗って、お気に入りの香りを手に取ってみる…。そんなちょっとした行動のひとつひとつが、自分にとってのやさしい「起動スイッチ」になってくれるかもしれません。
■ やる気は“あとから育つ”もの
朝からフルパワーで動ける日もあれば、なかなかエンジンがかからない日もある。それがふつうです。
「やる気」は、スイッチのようにパチンと入るものではなく、小さな行動や刺激の積み重ねによって、じわじわ育っていくものなのかもしれません。
だからこそ、朝にやる気が出ない自分を責めるのではなく、「今はまだ芽が出る前の種なんだ」と思って、ゆっくり見守ってあげることも、大切なやる気の育て方なのではないでしょうか。
そしてその芽はきっと、あなたが気づかないうちに、そっと土の中で動きはじめているかもしれません。
第2章|気分をやさしく持ち上げる、朝のセルフケア習慣
── 「がんばらないアゲ方」の実践アイデア集
朝が重たいとき、やる気が出ないとき。
そんなときに必要なのは、無理にスイッチを入れることではなく、「そっと上を向ける」くらいの、やさしいセルフケアかもしれません。
今回は、心と体の両面から、**気分をじわっと持ち上げる“朝のセルフケア習慣”**をいくつかご紹介していきます。
■ 1|カーテンを開けて、光を浴びる
目覚めたら、まずはカーテンを開けて自然の光を浴びることから。
朝の光は体内時計をリセットしてくれるだけでなく、セロトニンの分泌を促し、「よし、起きてみようかな」と気分を上向かせてくれる作用があります。
まだ眠くてベッドから出られないときは、寝たまま手を伸ばしてカーテンを少し開けるだけでもOK。
自然の変化を体で感じることが、静かな“起動スイッチ”になります。
■ 2|白湯やハーブティーで「体の中」を起こす
冷たい飲み物は体に刺激が強すぎるときもあります。
そこでおすすめなのが、白湯やカフェインレスのハーブティー。
起きぬけの胃腸をやさしく温め、内臓から体を目覚めさせる感覚があります。
「なんとなく重だるい」という朝は、白湯にレモンを少し加えたり、ミントティーで気分をさっぱりさせるのもおすすめです。
■ 3|“呼吸”を意識して整える
気分が重たいときほど、呼吸は浅く、早くなりがちです。
そんなときは、「吸う」よりも「吐く」ことに意識を向けてみましょう。
たとえば:
1. 鼻からゆっくり4秒吸う
2. 口から8秒かけてふーっと吐き出す
3. これを3〜5回繰り返すだけ
呼吸を整えると、自律神経のバランスがやわらかく整っていくような感覚になることがあります。
■ 4|好きな香りで気分をリセット
気分は五感からも影響を受けています。
なかでも「香り」は、脳の感情をつかさどる部分に直接働きかけてくれる優秀な“気分転換ツール”。
・ミントやユーカリのようなスッキリ系
・オレンジやレモンの柑橘系
・ラベンダーやゼラニウムの落ち着き系 など
その日の気分で選ぶことで、「朝の香り」が自分だけのスイッチになります。
■ 5|“お気に入りの服”で気分から整える
やる気が出ない朝こそ、**「着ていて心地いい服」を選んでみてください。
色、肌触り、シルエット……どんな要素でもいいので、“なんとなく落ち着く一着”**があるだけで、その日のテンションが変わってくるものです。
「今日はこの服を着よう」と決めるだけで、ひとつ行動が進んだという小さな達成感にもつながります。
■ 6|“朝だけのプレイリスト”をつくる
音楽の力は想像以上に偉大です。
朝に聞くと気分がすっと上向く曲を数曲まとめて、**「朝の自分専用プレイリスト」**を作ってみてはいかがでしょうか?
クラシックでも、ピアノソロでも、ポップスでも、自然音でも。
「この音楽とともに動き出す」と決めると、体がだんだん覚えていって、習慣化しやすくなります。
■ 7|“やらなきゃ”を“やりたい”に変える言いかえ習慣
朝は「やらなきゃ」に追われやすい時間帯。
でもその言葉を少しだけ変えてみると、心の負担が軽くなります。
たとえば:
• 「歯を磨かなきゃ」→「すっきりしたいから歯を磨こう」
• 「会社に行かなきゃ」→「あの人に会いに行く」
• 「着替えなきゃ」→「気持ちよく過ごせる服にしよう」
ほんのひとことの変換が、気分の方向をやわらかく変えてくれます。
■ 8|ノートやメモで「気分の見える化」
やる気が出ない朝にこそ、ノートに一言書いてみるのがおすすめです。
・「今日はこんな気分」
・「なんとなく疲れてる」
・「朝の天気はこうだった」など
気持ちを“見える形”にすると、不思議と自分を客観視できて、「大丈夫、こういう日もある」と思える余白が生まれます。
■ 9|3分ストレッチで「体から起こす」
深く考えずに体を動かしてみると、心もついてくることがあります。
・肩を回す
・背伸びをする
・太ももを伸ばす
ストレッチは、自律神経を整え、血行を促進し、気分転換にもぴったり。
まずは**1分でも、立ったままでもOK。**動き出すことで、朝の気分が少しずつほぐれていく感覚を味わえるかもしれません。
■ 10|「○○しただけで偉い」って言ってみる
最後にいちばん大事なのがこれ。
「今日、起きただけでエラい」「顔洗っただけで十分」と、声に出して自分を褒めてみてください。
朝のやる気スイッチは、“自己肯定感”から火がつくこともあります。
できなかったことではなく、「できたこと」「やれたこと」を見つけて、ちゃんと○をつけてあげる。
それが、いちばんやさしくて、確実に効くセルフケアかもしれません。
■ 朝のセルフケアは、「自分と仲よくなる練習」
やる気が出ない朝を責めないこと。
完璧な朝じゃなくていいから、「今日はこのくらいでいいや」と肩の力を抜くこと。
そのための道具や習慣を、朝にいくつか持っておくこと。
それが、あなたの1日をじんわり支えてくれる「気分のアゲ方」になっていくのかもしれません。
第3章|やる気がなくても動ける仕組みづくり ── 行動の“きっかけ”を先に置いておくとラクになる
「やる気が出たら動こう」と思っているうちは、なかなか動き出せないことってありますよね。 けれど実際には、「とりあえず始めてみたら、ちょっとだけ気分が乗ってきた」──そんな経験もあるのではないでしょうか?
やる気は、待っていてもなかなかやってきません。 だからこそ、「気分が乗らなくても自然に動き出せるような“しくみ”をあらかじめ用意しておくこと」が、朝の気だるさを乗り越えるひとつのカギになるのです。
ここでは、やる気に頼らずに、行動に入っていける“ゆるい仕組み”や、“気づいたら始めていた”をつくるための工夫をご紹介していきます。
■ 小さな“きっかけ”を先に置いておく
朝がしんどいときに必要なのは、「やらなきゃ」という強い気合いではありません。 むしろ、「あ、これならやれるかも」という小さな“取っかかり”のほうが、行動に結びつきやすいことがあります。
たとえば、
洗面所にコップと白湯用のポットを夜のうちにセットしておく
ストレッチマットをあらかじめ床に敷いておく
スマホのアラームを、お気に入りの音楽にして起きがけにそのまま流れるようにする
朝に着る服を前日のうちにベッドの近くに準備しておく
…などなど。
“もう始めるしかない状態”が自然に整っていれば、「やる気」を出す前に動き始めることができるかもしれません。
■ 「やる気ゼロの日用プラン」を持っておく
調子がいい日と、なかなか気分が乗らない日は、誰にでもあります。 だからこそ、朝の過ごし方にも「選べる幅」を持っておくと、気分に左右されずに動けるようになります。
たとえば──
◎元気な日:30分のウォーキング → 朝食づくり → メールチェック ◎普通の日:軽いストレッチ → トーストとコーヒー → スケジュール確認 ◎しんどい日:深呼吸だけ → 白湯を飲む → 着替えたらOK
…というように、「どんな朝にもフィットする選択肢」を用意しておくと、“できなかった”ではなく、“今日はこれでOK”という自己肯定感が生まれます。
■ 判断を減らすだけで、朝はグッとラクになる
意外とエネルギーを奪うのが、「朝の判断の多さ」です。
「今日は何を着よう」「朝食は何にしよう」「どこから手をつけよう」── こうした小さな判断が積み重なると、それだけで疲れてしまうことも。
だからこそ、「考えなくてもいい仕組み」を日常に取り入れておくと、朝がぐんとラクになります。
・朝用の服は“3パターン”だけを用意しておく ・朝食は曜日ごとに固定しておく(月曜は納豆ご飯、水曜はパンと卵…など) ・「火曜の朝は散歩だけ」「金曜は掃除機をかけるだけ」と、曜日ルールを決めておく
そうすれば、“やらなきゃ”よりも“勝手に動ける”状態が整っていくのです。
■ 最初の一歩を、とにかく低くしてみる
動けない朝ほど、「これくらいはやらなきゃ」と自分にプレッシャーをかけてしまいがちです。 でも本当に大切なのは、「とりあえず1ミリだけ前に出る」こと。
・歯を磨くじゃなくて、「洗面所に行くだけ」 ・ストレッチじゃなくて、「腕を1回上に伸ばすだけ」 ・ノートを書くじゃなくて、「開いてペンを持つだけ」
そんな「やる前」の小さなステップを極限まで下げておくことで、気だるさが強い日も自然と“起動”できることがあります。
■ 形だけでも「やる」を積み重ねていく
やる気がなくても、形だけ続けていくことでリズムが保たれることがあります。
・とりあえず部屋を1分だけ歩く ・スマホでお気に入りの朝プレイリストを流す ・ノートを開いて、何も書かなくてもいいから眺める
“ととのっていなくても動けた”という実感は、やる気の有無に関係なく「行動できた自分」という自信を育ててくれるのです。
■ 小さな“うまくいった感覚”を積み重ねる
気分にムラがあるのは当たり前。 だからこそ、「やる気に関係なく続けられるリズム」が、あなたの日常を静かに支えてくれます。
毎朝すごいことをする必要はありません。 ただ、洗顔ができた、靴を履けた、5分早く起きられた── そうした“小さな成功体験”の積み重ねが、気分の波を受けとめるクッションになってくれるのです。
そしてそれはやがて、「あのときの自分、よくやってたな」とふり返れる“土台”になっていくはずです。
やる気がない朝にも、動き出せる仕組みを。 それは、自分を責めないためのやさしい習慣なのかもしれません。
第4章|今日も自分なりのスイッチで始める
── 調子がいい日も、そうじゃない日も受け入れながら
朝の気分って、ほんとうに日によって違います。
前日は調子がよかったのに、翌朝はなぜか起きるのがつらかったり。
特別な理由は思い当たらないのに、体が重く感じたり、なんとなく心がモヤっとしたり。
でもそれは、決して「自分がダメだから」ではないのです。
人間の気分は波のように揺れるもの。
それを“なかったこと”にするのではなく、ゆるやかに受け入れて、自分なりのスイッチを見つけていくことが、心と体を整える鍵になるのかもしれません。
■ 「調子がいい朝」だけが理想じゃない
SNSには、朝から元気な人の投稿が並びます。
朝ラン、朝ヨガ、モーニングルーティン、完璧な朝ごはん……。
まるで、そういう“充実した朝”が正解で、自分のぐずぐずした朝は「負け」みたいに感じてしまうこともあるかもしれません。
でも本当に大切なのは、「理想的な朝を目指すこと」ではなく、「今日の自分をうまく迎え入れること」。
調子がいい日もあれば、ぼんやりした日もあっていい。
その両方を含めて、“自分のリズム”をつくっていけたら、それはすてきな朝習慣なのではないでしょうか。
■ 「今日はこれだけでOK」を自分で決めてみる
朝の気分がいまひとつなときは、まず**“一番やさしい目標”**を立ててみてください。
たとえば──
・顔を洗ったらOK
・お湯をわかしたらOK
・お気に入りの音楽を流したらOK
・パジャマを脱いで着替えたらOK
ほんのちょっとの行動でも、それを「できたこと」にカウントしてあげるだけで、心の中にひとつ明かりがともります。
“ちゃんとできた自分”に〇(まる)をつける習慣が、次の小さな一歩を後押ししてくれます。
■ 気分が重たい朝には、「最小モード」で過ごす勇気
何もかもが面倒に感じる日。言葉にできない気持ちの重さを抱えている朝。
そんなときは、「最小限の自分」で過ごしてみる勇気も、大切な選択肢です。
・静かな音楽を流しながら、ゆっくり歯を磨く
・空を見上げて、今日の天気だけ確認する
・カーテンを開けて、部屋に光を入れる
それだけでも、“今の自分”をちゃんと見つめることができたという意味で、立派なセルフケアになります。
■ 「昨日より1ミリでも前に進めたら、それでいい」
毎日100%のパフォーマンスで動ける人なんて、いません。
むしろ、昨日よりほんの少しでも前に進めたなら、それはすごく意味のあること。
・昨日より1分だけ早く起きられた
・昨日は手をつけなかったことに、今日はちょっとだけ向き合えた
・なんとなく憂うつだったけど、白湯を飲んでちょっと気持ちがほぐれた
こういう**“1ミリの前進”を見つける力**が、日々を整える芯になっていくのだと思います。
■ 「うまくいかない日こそ、自分を見捨てない」
たとえば、朝にうまく動けなかった日。
起きられなかった、時間ギリギリだった、朝ごはんを食べ損ねた──
そんなときこそ、自分に「まあ、そんな日もあるよ」と言ってあげてください。
大丈夫、今日うまくいかなかったとしても、また明日の朝がやってきます。
そして明日は、新しい気分で始めるチャンスがあるということ。
「今朝の自分を責めない」ことが、明日の自分のためになる。
そう思えたら、心のどこかで少し肩の力が抜けて、気分がそっと上向くかもしれません。
■ 自分の“アゲスイッチ”を見つけておく
気分を整える方法は、人によって違います。
ストレッチが合う人もいれば、音楽や香り、本の一節で気持ちが動く人もいます。
だからこそ、「自分にとって気分がアガること」を知っておくことは、とても大切。
たとえば──
・外の空気を吸う
・猫とまどろむ
・お気に入りのマグでコーヒーを飲む
・好きな人の声を聴く
・ちょっとだけ予定をキャンセルしてみる
なんでもいいのです。
「これが私のスイッチ」だと知っているだけで、朝が少しやさしくなります。
■ あなたにとっての「ちょうどいい朝」を、大切に
理想の朝じゃなくていい。
完璧にこなさなくてもいい。
大切なのは、「今のあなたにとってちょうどいい朝」であること。
少しずつ整えていくプロセスそのものが、心と体にとっての癒しになるのかもしれません。
「気分がアガる朝」をつくるというより、「気分にやさしい朝」を育てていく感覚で。
その積み重ねが、気だるさをそっと溶かして、日々を自分らしく始める力になっていくはずです。
第5章|コラムまとめ
気分がアガらない朝は、誰にでもあります。
でも、それは“ダメな朝”ではなくて、「今日の自分」を見つめるチャンスかもしれません。
無理に元気を出さなくてもいい。
できることから、ほんの少しだけ。
白湯を飲むだけでも、窓を開けるだけでも、
それがあなたなりの「やる気スイッチ」になっていくこともあります。
大切なのは、自分に合ったペースで、一歩を踏み出すこと。
そして、動けなかった日にも○(まる)をつけてあげられるようになること。
「今日は今日のリズムでいい」と思えたら、
もうその時点で、あなたの朝はちゃんと整っているのかもしれません。
気だるさのなかにも、やさしい朝は育ちます。
あなたにとっての心地よいスタートが、これからの日々をそっと支えてくれますように。
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