『体をあたためる、癒しのパワーフード ─ 整う、私のリズム』
- 京都ほぐし堂WEB

- 11月10日
- 読了時間: 15分

あたたかさに、癒される
「なんとなく、ずっと冷えてる気がする」
そんなふうに感じる日が、増えていませんか?
寒さが本格的になる前から、手足が冷たい。
体の内側から、じわじわと冷えが広がっている気がする。
それは、気温だけのせいではないのかもしれません。
日々の忙しさ、疲れ、人間関係、気を張る生活。
心の余裕がなくなると、体もどこかこわばってくるようです。
知らず知らずのうちに、ぬくもりを欲しているのかもしれません。
そんなとき、ふと温かいものを口にすると、
「ああ、これが欲しかったんだ」と、体がほっとすることがあります。
湯気の立つ味噌汁、煮込んだ根菜、スパイスの香るスープ。
熱を持つ食べものには、癒しの力があります。
体を内側からゆるめてくれて、気持ちまで落ち着いてくる。
あたたかさは、やさしさに似ているのかもしれません。
栄養価や効能ももちろん大切ですが、
「冷えた体が求めているかどうか」も、ひとつの指標にしてみませんか?
このコラムでは、体を芯からあたためてくれる“癒しのパワーフード”をテーマに、
食材や食べ方、心と体の関係を紐解いていきます。
冷えが気になる方、自律神経が乱れやすい方、
そして「最近なんだか疲れてるな…」と感じている方へ。
ぬくもりのある食卓が、きっと小さなやすらぎを運んでくれるはずです。
目次
第1章|食べ物の温度が、感情を整える
食事は、ただの栄養補給ではありません。
どんなものを、どんなふうに、どんなタイミングで食べるか──
そのすべてが、私たちの心と体に密接に影響しています。
なかでも「温度」は、思っている以上に感情に作用します。
● 温かいものは「副交感神経」を刺激する
たとえば、寒い日に飲むホットココア。
緊張が続いたあとの、湯気の立つスープ。
それだけで、体がゆるみ、気持ちがふっと落ち着いてくる。
これは、単なる気のせいではありません。
温かい食べものを口にすると、体内の温度がゆるやかに上がり、
副交感神経(リラックスをつかさどる神経)が優位になります。
すると、呼吸が深くなり、心拍も安定し、自然と「落ち着く」感覚が生まれるのです。
つまり、“温かいものを食べる”という行為には、
物理的なぬくもりだけでなく、神経の緊張をほどく力もあるということ。
逆に、冷たいものばかりを摂っていると、
交感神経(興奮や緊張をつかさどる神経)が優位になりがちで、
イライラ、不安、焦燥感といった感情が強まりやすくなります。
● 冷えた心に、温度のある“安心”を届ける
仕事で疲れて帰った夜。
気持ちが沈んでうまく眠れないとき。
そんな夜に、コンビニのおにぎりやサラダチキンを食べるのではなく、
鍋を温めて、味噌汁を一杯飲んでみる。
それだけで、「今日はこれでよかった」と思えることがあります。
温かい食べものは、“安心”をくれるのです。
手作りじゃなくても、レトルトでも冷凍でもいい。
大事なのは、そこに“温度”があること。
それは、ぬくもりある手を差し伸べられるような感覚に似ています。
● なぜ「温かい=癒し」になるのか?
人は、生まれてすぐ、母親の体温で守られながら育ちます。
この原体験が、「あたたかい=安心、安全」と結びついているとも言われます。
心理学ではこれを「温冷連合(warm–cold association)」と呼び、
人の体温や、食べ物・飲み物の温度が、
その人の感情や対人関係にまで影響することが研究でも示されています。
ある実験では、ホットコーヒーを持ってもらった被験者は、
アイスコーヒーを持った人に比べて、
他者に対して「親切」「好意的」な印象を持ちやすくなるという結果が出ました。
(※出典:Yale大学のWilliams & Barghによる2008年の研究)
つまり、**“ぬくもりを感じることで、人はやさしくなる”**ということ。
これは、食事だけでなく、人間関係や社会全体にも当てはまりそうです。
● 温かい食事が、孤独をやわらげる
ひとりで食べる夜ごはん。
黙ってレトルトの冷たいカレーを食べていると、
どこか味気なく、気持ちが空虚になることもあります。
でも、湯気のたつ雑炊やスープが目の前にあると、
たとえひとりでも、不思議と「孤独じゃない」と感じられることがあります。
それは、温度のある食事が「つながり」を思い出させてくれるからかもしれません。
誰かが作ってくれた味、子どものころに食べた記憶、
心が落ち込んだときに自分で作ったスープ。
そのあたたかさの中には、目に見えない“誰か”が潜んでいることがあります。
● あたたかさは「手間」に宿る
もうひとつ、温かい食べものには「手間」という癒しが含まれています。
冷たいサンドイッチやおにぎりは、すぐに食べられます。
でも、スープや煮込み料理は、一度温める必要があります。
その行為こそが、「自分を大切にしている」時間になるのです。
温めて、お椀によそって、スプーンで口に運ぶ。
その一手間が、食事をただのエネルギー補給から「癒しの時間」に変えてくれます。
自分の心と体のために、少しのあたたかさを用意する。
その積み重ねが、穏やかな感情と、整った体調を育んでいくのかもしれません。
第2章|“冷えやすい人”に足りない栄養と食べ方
「冷え性で悩んでいます」
「夏でも靴下が手放せません」
「手足の先がいつも氷みたい」
そんな声を聞くたびに感じるのは、冷えとは単なる“寒さ”ではなく、体調全体のサインだということです。
体が冷えるということは、血の巡りが悪い、代謝が低い、栄養が足りていない、ストレスが溜まっている──
さまざまな要因が複雑に絡んで起こっています。
つまり、「冷え」は体と心のSOS。
そして、癒しやリラックスが必要なサインでもあります。
では、なぜ人は冷えるのでしょうか?
そして、それを食事でどう整えることができるのでしょうか?
● 冷える人に足りない3つの栄養素
体の冷えに関係する栄養は、実は驚くほど基本的なものです。
① 鉄分(Fe)
鉄分が不足すると、血液中の酸素がうまく運ばれず、手足まで熱が届きにくくなります。
結果、冷えやすい体に。
女性に冷え性が多いのは、月経による鉄の損失が大きいことも一因です。
含まれる食材:
・レバー、赤身の肉(牛・豚)
・あさり、しじみ
・ほうれん草、小松菜、ひじき
吸収率を高めるには、ビタミンC(ブロッコリー、パプリカなど)を一緒に。
② タンパク質(Protein)
筋肉は体を温める“ヒーター”のような存在。
筋肉量が少ないと、体内で熱がつくられにくくなり、冷えやすくなります。
また、代謝を助ける酵素やホルモンの材料にもなるため、心の安定にも関係します。
含まれる食材:
・鶏むね肉、豚肉、魚、大豆製品(豆腐、納豆、厚揚げ)
・卵、ヨーグルト
温かいスープに入れて摂ると、体内からぽかぽかに。
③ ビタミンE・B群
ビタミンEは血管を広げて血行を促進する効果があり、冷えに効きます。
B群はエネルギー代謝を支えるビタミンで、不足すると代謝が落ちて冷えやすく。
含まれる食材:
・E:アーモンド、かぼちゃ、うなぎ、アボカド
・B群:玄米、豚肉、まぐろ、納豆、卵黄、レバー
小さな栄養素たちが、体を芯からあたためてくれるのです。
● 朝食を抜くと、一日中“冷えやすい”
冷え体質の人にありがちなのが、「朝は食べない」という習慣。
朝ごはんは、体内のスイッチを入れる大切な儀式。
食事をすることで、内臓が動き出し、体温が上昇します。
朝に温かいスープやおかゆを食べるだけで、午前中の代謝が高まり、冷えを防ぐことができます。
何も食べずにカフェインだけをとると、交感神経が無理に働いてしまい、かえって疲れやすくなることも。
おすすめは、「具だくさんみそ汁+玄米おにぎり+卵焼き」のシンプル朝食。
体も心も、やさしく目覚めていきます。
● 「内臓を冷やす食べ方」が日常に潜んでいる
冷たい飲み物、アイス、お刺身、ヨーグルト──
ヘルシーに見えるこれらも、摂り方次第では“冷えのもと”。
たとえば:
夏でも冷え性の人は、飲み物を常温か白湯に。
朝のヨーグルトは、レンジで10秒温めるとまろやかに。
お刺身には、温かい味噌汁や炊き立てのごはんを添えて“バランス温活”。
大切なのは、“体を冷やすものを排除する”のではなく、“あたためる要素を足す”こと。
これは、食事だけでなく、生活全体にも応用できる考え方です。
● “食べ方”で変わる、体のめぐり
冷えを防ぐためには、なにを食べるかだけでなく、“どう食べるか”も重要です。
よく噛む(血行がよくなる)
ゆっくり食べる(副交感神経が優位になる)
一人でも、あたたかい食器を使う(心理的な効果)
また、「誰かと一緒に食べる」ことも、体温を上げる効果があるという研究も。
人とのふれあいや会話によってオキシトシン(愛情ホルモン)が分泌され、心拍が安定し、安心感が生まれます。
● 小さな“温活ごはん”を積み重ねて
「体が冷えている」と感じるとき、
人は無意識に「もっと頑張らなきゃ」と思ってしまいがちです。
でも、そんなときこそ、「ゆるめる」ことが先なのかもしれません。
あたたかいものを、あたたかいまま、やさしく食べる。
そのひと手間が、心と体のめぐりを取り戻し、
“冷え”という不調のスイッチをオフにしてくれます。
第3章|食べてゆるめる。冬のおすすめ“パワーフード”
寒さが本格的になると、体がこわばりやすくなり、
肩に力が入り、内臓も冷えて、なんとなく元気が出ない──
そんな“冬の重だるさ”を感じること、ありませんか?
この章では、冷えによって起こる不調をやさしく癒してくれる「体を温めるパワーフード」たちを、目的別に紹介していきます。
体の芯からぽかぽかと、そして気持ちまでほぐれていく。
そんな“食べるリラクゼーション”の時間を、毎日に少しずつ取り入れてみませんか?
● 【血行促進系】:ポカポカを「届ける」食材たち
体を温めるために必要なのは、「熱」だけではありません。
その熱を全身に巡らせてくれる“血のめぐり”も大切。
◎しょうが
加熱・乾燥されたしょうがには「ショウガオール」という成分が含まれ、血行促進効果が高いことで知られています。
すりおろしよりも、乾燥させた“粉末しょうが”やスライスを煮出した“しょうが湯”がおすすめ。
しょうが紅茶
お味噌汁にスライスしょうが
炊き込みごはんに刻みしょうが
といった取り入れ方で、毎日にプラスしやすくなります。
◎ねぎ・玉ねぎ・にんにく
いずれも「アリシン」という成分を含み、血管を広げて血流を良くする作用があります。
特に、寒さで肩が凝りやすい人、頭がぼーっとする人にぴったり。
ネギたっぷりの鍋
オニオンスープ
にんにくを効かせた炒めもの
で、冷えをめぐらせる力をチャージ。
● 【内臓あたため系】:“中”から燃える食材たち
外気に触れないはずの内臓が冷えると、消化機能の低下、免疫力の低下、そして心の疲れにつながることも。
胃腸をじんわり温めてくれる食材を選びましょう。
◎かぼちゃ
冬の定番野菜。
ビタミンEが豊富で、血流を良くするうえに、胃腸をあたため、優しい甘みで心までほぐしてくれます。
かぼちゃのポタージュ
レンチン塩かぼちゃ
かぼちゃと豆乳のグラタン
ホクホク感とやさしさで、“おなかの中の湯たんぽ”に。
◎根菜(ごぼう・れんこん・にんじん・大根)
地中で育つ根菜は、体を温める食材として知られています。
食物繊維も豊富で、腸を整えるのにも最適。
根菜の煮物
けんちん汁
ごぼうとにんじんのきんぴら
「よく噛む」ことで、体がじわじわ温まっていくのも魅力です。
● 【“燃やす”エネルギー系】:代謝を上げて、冷えない体へ
体温は「熱をつくる力」と「熱を保つ力」の両方で決まります。
筋肉量が少ない、基礎代謝が低い人は、内側から熱をつくるパワーが弱いことも。
そんなときは“燃料”になる食材で、火を灯していきましょう。
◎赤身の肉(牛・豚・鶏むね)
鉄・タンパク質が豊富で、体をつくり、代謝を上げる基盤に。
脂身よりも、赤身の方が燃えやすく、疲労回復にも効果的。
生姜焼き
豚汁
鶏むね肉の味噌マヨ炒め
たとえば、豚肉+味噌+しょうがの組み合わせは「冷えに強い黄金トリオ」です。
◎大豆製品(納豆・豆腐・味噌)
植物性たんぱく質の代表格。
消化吸収が良く、胃腸に負担をかけずに体を“温める燃料”として働いてくれます。
湯豆腐
味噌汁
納豆ごはん
忙しい日でも、少しの工夫で「温活パワー」を手に入れられます。
● 【精神リラックス系】:“ホッとする味”の心理的効果
冷えの症状には、心のストレスも大きく関係します。
体がこわばるのは、感情がこわばっているからかもしれません。
そんなときは、「食べることそのもの」を楽しむ時間を大切に。
◎スパイス入りホットドリンク
シナモンミルク
ターメリックラテ(“ゴールデンミルク”とも)
ホットチャイ
香りと温かさが、心拍を落ち着け、自律神経のバランスを整えてくれます。
◎お粥・雑炊・にゅうめん
小さな頃を思い出すような、やわらかくて優しい味。
五感を通じて「安心」を呼び起こし、気持ちの緊張もほぐれていきます。
● 「体を温める」は、自分にやさしくするということ
パワーフードというと、「元気を出す」「エネルギーをつける」
そんなイメージが強いかもしれません。
でも、冬のパワーフードは、「力を入れるため」ではなく、
「力を抜けるようにするため」の存在でもあるのです。
やさしく煮込まれた食材
ふんわり湯気がのぼる器
心がほぐれる香りと温度
あたたかさに包まれる時間が、少しずつ心身をゆるめてくれる。
そんな食卓を、毎日の中に少しずつ増やしていきませんか?
第4章|“あたたかいもの”を食べるという行為に、なぜ私たちは安心するのか?
あたたかい食べものを口にしたとき、どうしてこんなにもホッとするのでしょうか。
スープをすくう手の所作。器から立ちのぼる湯気。香りが鼻に届き、口に含んだとたん、胸の奥までじんわりとあたたかくなる感覚──それは、味覚だけでなく、五感全体で受け取る癒しのシグナルなのかもしれません。
食べものが「体温より高い」だけで、私たちの体と心は、驚くほど深く安らぎます。実際、体がほんの少し温まるだけで、神経のバランスは穏やかに整い、副交感神経がじわじわと優位に。つまり、リラックスモードのスイッチが入るのです。
そしてこの安心感は、「味覚」や「栄養」だけでは語りきれない、もっと奥深い記憶とも結びついています。
たとえば、幼い頃に飲んだミルク。寒い朝に出てきた味噌汁。風邪をひいたときに母がつくってくれたおかゆ。言葉にはできなくても、「温かさ=守られている」という経験が、私たちの中に静かに積み重なっているのかもしれません。
● 温かさの記憶は、心の奥にしみ込んでいる
人の記憶は不思議です。味を忘れてしまっても、「あのとき、なんだか安心した気がした」という感覚だけが残ることがあります。それが、“あたたかい食べもの”であることが多いのは偶然ではないでしょう。
温かいものを食べるという行為は、私たちにとって一種のセラピーのようなもの。お腹を満たすだけでなく、「自分をいたわる時間」としても作用してくれます。
たとえば、ただお湯を注いだだけのインスタントスープであっても、それが静かな部屋で、背中を丸めてひとりで味わう時間ならば、それは“セルフケア”のひとつです。
あたたかいものは、私たちの中にある「安心したい」「緊張をゆるめたい」という欲求に、そっと応えてくれる存在なのです。
● あたたかいものは、やさしさとともに届く
パワーフードというと、「栄養価の高いスーパーフード」や「効能があるとされる食材」ばかりに目がいきがちです。でも、“体を温めて、心まで緩める食事”は、もっと日常のなかにあります。
それは、朝の白ごはんにのせた梅干しかもしれないし、夕方の駅ナカでふと買った豚まんかもしれない。夜遅く帰ってきて、冷蔵庫の材料でつくる小さな雑炊かもしれません。
大切なのは、“温かいものを食べよう”と自分に手間をかける、そのやさしさそのもの。
それが生姜の効いたスープでも、煮込んだ根菜でも、焼いた味噌でも──「ちゃんとあたたかい何かを食べて、自分を整える」という心がけは、それだけで立派なセルフメディケーションなのだと思います。
● 癒しは、暮らしの中の“ちいさな温度”から始まる
冷えとストレスは、現代の二大疲労要因といっても過言ではありません。だからこそ、1日1回でも、あたたかいものをゆっくり口にする時間を持てたら──私たちの心と体は、少しずつ立て直されていきます。
湯気を見つめる時間。スープをすする音。あたたかさが喉からお腹に伝わる感覚。
それらはすべて、「自分が自分をケアしている」という静かな証。
もしかしたら、癒しのパワーフードとは、食材の名前でも栄養素でもなく、“その温度”そのものなのかもしれません。
そしてそのぬくもりは、誰かと分かち合えばなおさら深まります。
寒い夜、家族で囲む鍋。あたたかい飲みものを差し出してくれる友人の手。職場で同僚がそっと置いてくれた生姜湯。
食べものには、あたためる力だけでなく、「気持ちごと伝える力」があります。
だからこそ、「体が冷えてつらい」と感じた日には、ぜひ自分にひとつ、あたたかいものを選んであげてください。
どんなに高価なごちそうよりも、体と心を緩めてくれる“ぬくもりのパワーフード”が、きっとあなたをゆっくりと整えてくれるはずです。
まとめ|ぬくもりを食べるという、ささやかな癒し
忙しい日々の中で、いつの間にか心も体も冷えている──そんなとき、あたたかい食べものは、何よりもやさしく、静かに私たちを立て直してくれます。
それは、ただの栄養補給ではなく、「自分をいたわる」という行為そのもの。
根菜、発酵食品、生姜、ねぎ、にんにく……昔から受け継がれてきた“体を温める食材”は、いずれも自然の中で育まれ、私たちの暮らしに溶け込んできました。科学が証明する前から、人々は感覚で知っていたのかもしれません。「これを食べると、調子が戻る」「あたたかいものが、心にしみる」ということを。
そして、“あたたかい”という感覚は、温度だけにとどまりません。
それは、手間をかける時間だったり、思い出に宿る記憶だったり、誰かのやさしさだったり──
口に運ばれるまでのすべての背景が、あたたかさを連れてくるのです。
パワーフードとは、体を芯からあたため、巡りを整え、心の緊張までもほどいてくれる“ぬくもりの味方”。
これからの季節、冷えやストレスに飲まれそうなときは、ぜひ自分にこう問いかけてみてください。
「今日は、あたたかいものを食べたっけ?」
その一杯のスープ、その一皿の煮物が、
明日を心地よく迎えるための、あなたの“お守り”になるかもしれません。



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