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「重たい空にゆれる日々を、軽くする5つのこと」

空に掛かる虹

6月は、気持ちのリズムが切り替わる季節


気づけば、日がずいぶん長くなりました。

夜7時でもまだ明るくて、「あれ、こんな時間だったっけ?」なんて時計を見直すことも。


6月は、“季節のリズムがゆっくり切り替わるとき”。

春の名残と、夏の気配が混ざり合うこの時期には、空気の重さや気分の揺らぎも、どこか独特です。


「なんとなくやる気が出ないな…」

「急に片づけしたくなった」

「このままでいいのかな、ってふと思った」


──そんな心の動きが出てくるのは、自然の流れに心や体が反応しているからかもしれませんね。


そこで今回のテーマは、「季節のめぐりと、気持ちの切り替え」。

6月という節目を、ちょっと前向きに、自分らしく過ごすためのヒントをまとめてみました。


大きな変化じゃなくていいんです。

少し立ち止まって深呼吸してみたり、思いきって“やめる”ことを選んでみたり、

この時期ならではの「整えスイッチ」を、自分のペースで押してみませんか?


きっと、次の季節を、もっと心地よく迎えられるはずです。



目次









第1章|雨の日の私を、そっと癒すルーティン

ー気圧と湿度にゆらぐ季節に、自律神経を整える習慣づくり


気がつけば、夜7時を過ぎても外が明るくて。

「あれ、まだこんな時間?」と時計を二度見すること、ありませんか?


6月。

季節は、春から夏へとそっとバトンを渡すタイミングです。

空の色、風の重さ、空気のにおい──

どれもが少しずつ、変わり始めています。


梅雨入りを知らせるニュースに、しとしと降る雨。

じめっとした空気に、体も心もなんとなく重たくなる季節。

でもそんな中にも、ちゃんと“変化のサイン”はあって、

それに気づけたとき、自分の中のリズムも、ふっと整いはじめることがあります。


ここでは、そんな6月ならではの「自然の変化」に目を向けながら、

気持ちを少しずつ整えていく、やさしいヒントをお伝えします。


 


● 体が感じている、“季節のスイッチ”


6月は「気づかないうちに疲れがたまっている」ことが多い月です。

春の環境変化の影響がじわじわ出てくるころ。

仕事や学校の新しいペースにも慣れて、

緊張がほどけたタイミングで、どっと疲れが押し寄せてくるのです。


そこに加えて、梅雨特有の「気象ストレス」も大きな要因。

気圧が下がると、自律神経は無意識のうちに影響を受けます。

交感神経と副交感神経のバランスが崩れて、

なんだかイライラしたり、逆にぼんやりしたりすることも。


湿度が高まると、体の水分バランスも乱れやすくなります。

「むくみ」「頭痛」「だるさ」「眠気」が続くのは、

そうした“季節の変わり目サイン”かもしれません。


これらはすべて、体が「季節が変わるよ」と教えてくれている証。

だからこそ、無理にテンションを上げたり、がんばりすぎたりせずに、

今の自分を「そういう時期なんだな」と認めてあげることが、

実は大きなリセットの第一歩になるのです。


 


● 小さな自然に気づくことが、心を整える近道に


たとえば、雨音に耳を澄ませてみる。

たまには、スマホの通知をオフにして、

しとしと降る音をBGMに、お茶を飲んでみるだけでもいい。


道ばたに咲く紫陽花は、晴れの日より雨の日のほうが色鮮やかに見えたり、

傘の上に跳ねる水滴が、意外とリズミカルだったり──


そんな日常の中にある小さな「きれい」に気づけたとき、

気持ちは少しずつ、前向きなほうへ向かっていきます。


自然の変化に目を向けることは、

自分の内側の変化にも気づきやすくなるということ。

今の自分に「ちゃんと目を向ける」時間は、

どんな高価なケアよりも、心と体に効いてくるのかもしれません。


 


●「季節のめぐり」を暮らしに取り入れるコツ


6月は、夏至・衣替え・梅雨入り……と、暦のうえでも大きな転換点。

この“季節の節目”を活かせば、心と体の調子を整えるきっかけにもなります。


おすすめは、「視覚・嗅覚・肌感覚」を意識した“自然な切り替え”。


たとえば──

• 【視覚】

カーテンや寝具を淡いブルーや白などの涼しげな色に変えてみる。

目から入る情報が、気持ちを落ち着かせてくれます。

• 【嗅覚】

梅雨のじめじめ対策に、ミントやレモングラスなどの香りをプラス。

朝のスタートに1滴、アロマを炊いてみるのもおすすめです。

• 【肌感覚】

ガーゼやリネン素材の服に替えたり、素足で過ごす時間を増やす。

体感温度の調整がうまくいくと、自律神経も安定しやすくなります。


無理に大掃除をしたり、引っ越し級の模様替えをする必要はありません。

ほんの少し、五感に届く「やさしい変化」を加えてみるだけでOK。

それだけでも、6月のゆらぎを乗り越える力になります。


 


● 自然と調和するように、自分も整えていく


雨の日が続くと、つい「今日はなんにもしたくないな」と思ってしまいますよね。

でも、そんな気持ちも“自然の一部”だと思えば、

ちょっとだけやわらかく受け入れられる気がしませんか?


曇りの日にはゆっくり過ごして、

晴れた日には思い切って出かける。

自然と呼吸を合わせるように、自分の過ごし方もゆるやかに調整していく。

それだけで、梅雨の時期も、ぐんと心地よくなっていくはずです。



第2章|“やめること”を選ぶ勇気──心の負担を軽くする整理術


6月は、ほんの少し立ち止まって「見直す」にはぴったりの季節です。


たとえば、衣替え。

「もうこれは着ないかも」と思う冬服をしまうとき、

ふと感じる“見送り”の感覚。


あるいは、日々の予定表。

「最近なんだか詰まりすぎてるな」

そんな自分のスケジュールに、ふっと気づく瞬間。


季節が変わる今だからこそ、

「これ、実はもう無理して続けなくていいのかも」と、

やさしく“やめる選択”をしてもいいのかもしれません。


 


● つい詰め込みすぎてしまう、というクセ


予定をきっちり立てることが好きだったり、

誰かのために動いていることが日常だったりすると、

いつの間にか“自分を優先するタイミング”を失ってしまうことがあります。


そして、気がつけば、

やることリストも、頭の中も、気持ちもパンパン。


「全部ちゃんとやらなくちゃ」

「これも、あれも、やらないと」

そんなふうに、“足すこと”ばかりを続けていると、

自分の中に余白がなくなっていきます。


余白がないと、呼吸も浅くなるし、

ほんの少しのことでイライラしたり、涙が出そうになったりしてしまう。


そういうときこそ、「今やめられることはないか?」と考えることが、

実は心のリセットにものすごく役立つんです。


 


● “やめる”=負けじゃない。“整理”の第一歩


「やめる」と聞くと、どこか“逃げ”や“あきらめ”のように感じる人も多いかもしれません。

だけど、本当に大切なのは、

“今の自分に合わなくなってきたもの”に気づくこと。


それは、生活の中の小さなことでもOK。


・朝のニュースを見るのをやめてみる

・SNSをスクロールする時間を減らしてみる

・「なんとなく続けていた習慣」を見直してみる

・毎朝の服選びに迷うなら、手持ちをしぼってみる


無理にすべてを捨てなくてもいい。

でも「これ、最近ちょっとしんどいかも」と思えるものを、

ひとつだけでも“やめてみる”と、不思議と心に余白が生まれてきます。


それはきっと、「本当に必要なものを選びなおす」ための、はじまり。


 


● 思いきって“やめたこと”から見える、新しい感覚


一度やめてみると、その後に訪れるのは、

「思ったより平気だった」という感覚です。


毎日していたことを手放しても、

ちゃんと生活はまわるし、

自分の居場所もなくならない。


むしろ、空いた時間で深呼吸できたり、

大事な人とゆっくり話せたり、

なにげない日常を味わう余裕が戻ってくることも。


たとえば──

• 朝、携帯を見ないようにしてみたら、

 気づけばいつもよりゆったり朝食を味わえていた。

• 毎日続けていた筋トレを一旦やめてみたら、

 心の緊張がほぐれて、「やっぱりやりたいな」と思えるようになった。

• 人と比べてばかりいたSNSをお休みしてみたら、

 “自分のペース”って心地いいな、と感じるようになった。


“やめたからこそ”見えてくるものが、たしかにある。

それは、6月のように曇り空の先に、

ふと差し込むやわらかい光のようなものです。


 


● 心の中の「整理整頓」をしてみる


部屋が散らかっているとき、「なんだか集中できないな」と感じるように、

心の中も、“物が多すぎるとき”には思考が混乱しがちです。


「本当に大切にしたいものは何?」

「今、少し重荷になっているのは?」

そんなふうに、自分に問いかけてみる時間をつくってみるのもおすすめです。


ノートに書き出してみたり、

静かな音楽をかけて目を閉じてみたり。

日常の流れを少しだけ止めるだけでも、

“見えない棚の整理”が、自然とはじまってくるものです。


特に6月は、自然界でも「水が巡る」「気が流れる」時期。

部屋を片づけるのと同じように、

心も軽く整えていくチャンスがあるんです。


 


● “やめる勇気”が、次の一歩を軽くする


今まで当たり前だったことを、いったんやめるのは、

とても勇気がいることです。


でも、何かをやめることで得られる「心の軽さ」は、

今後の自分を支えてくれる力にもなります。


6月の雨が、土をやわらかくしてくれるように。

“やめる選択”は、心をほぐし、新しいものを受け入れやすくしてくれる。


そんなふうに考えると、

この季節に訪れるちょっとした“切り替え”は、

実はとても自然で、意味のあることなんじゃないかなと思うのです。


「これは今のわたしには、もう必要ないかも」


そう思えたら、それは“進化”のサイン。

やさしく整理して、自分に合った新しい形に変えていけたらいいですよね。



第3章|小さな“始まり”でいい──夏を迎えるための新習慣


6月は、ちょっと不思議な時期です。


春が終わりかけているのに、夏にはまだ届いていない。

雨が続いて空も曇りがち。

けれど、気温はじわじわ上がって、汗ばむ日も増えてくる。


そんな“季節のはざま”だからこそ、

ふと立ち止まって、「なにか、始めてみようかな」と思える瞬間があります。


始まりは、大きくなくていい。

きっかけは、なんでもいい。

「夏がくる前に、ちょっと気持ちを整えておこう」

そんな感覚が、心と体にとって、とても自然でちょうどいいのです。


 


● 「〇〇しなきゃ」じゃなくて、「〇〇してみよう」


習慣を変えるって、むずかしく感じることもありますよね。


たとえば、「早起きしたほうがいい」「運動したほうがいい」

頭ではわかっていても、いざやろうとすると気が重くなる。


そんなときに思い出してほしいのが、

“完璧じゃなくていい”ということ。


1日5分でもいいから朝にベランダに出てみる。

1駅だけ歩いて帰ってみる。

お風呂上がりにストレッチをしてみる。


大切なのは、「やらなきゃ」にしないこと。

「なんか、やってみたいな」と思えたら、それがもう“習慣の芽”です。


始まりは軽くていい。

肩の力を抜いて、「ちょっとした自分の変化」を楽しんでみましょう。


 


● リズムのズレは、「整えるチャンス」


梅雨の時期は、体内時計がくるいやすい季節です。


湿度や気圧の影響で、自律神経が乱れがちになり、

朝起きられない・眠れない・だるい・やる気が出ない……という人も多くなります。


でも、それは決して「自分がだめだから」ではありません。

季節がそういうリズムを持っているだけなんです。


だからこそ、今のリズムに“やさしく上書き”するように、

小さな習慣を足していくのが効果的。


たとえば──

• 朝の光をしっかり浴びる

• 冷たい飲み物を常温に変えてみる

• 湯船につかる時間を5分だけでも確保する

• 好きな音楽で“1日の終わり”のスイッチを入れる


それだけで、ほんの少しずつ、体のリズムが整っていきます。


6月は「完全に整える」よりも、「ズレを感じながら整えていく」感覚がぴったりです。


 


● 夏を迎える“わたしの準備”をしてみる


6月は、1年の前半が終わろうとしているタイミングでもあります。

この半年で疲れたものや、変化したことを見つめながら、

「これから、どんなふうに過ごしたいか」を考えてみるのにちょうどいい時期。


そのために役立つのが、「自分のごきげんリスト」をつくること。

• 朝から気分が上がる香り

• 雨の日でも外に出たくなるアイテム

• すっきり目覚められる寝具

• 曇りの日のテンションを上げる音楽


「これがあると、自分の気分がいい」

そんな“ごきげんスイッチ”をいくつか知っておくと、

季節の変わり目でも、リズムを崩しにくくなります。


夏はすぐそこ。

その前に、自分の“ごきげん”を見つけておくと、

これからの季節が、ぐっと過ごしやすくなります。


 


● 「始めたこと」が“自分を守ってくれる”こともある


何かを始めるって、エネルギーがいることです。

だけど、それは同時に、“自分のためのバリア”をつくることでもあります。


たとえば、

「夜はスマホを見ないようにして、アロマを炊く」

そんな習慣を続けていると、自然と“自分だけの守られた時間”ができてきます。


「夜はわたしに戻る時間」

「雨の日こそ、心のデトックスタイム」

そんなふうに、小さな習慣が、自分を大切にする“よりどころ”になっていく。


6月は、“整える”よりも、“自分の居場所を育てていく”ような感覚で

日々を過ごしてみると、ふわっと軽やかな変化が起きやすくなります。


 


● 「つづける」じゃなくて、「くり返してみる」


習慣化しようとすると、どうしても「続けなきゃ」と力が入ります。

だけど、それがプレッシャーになって、やめてしまうことも多いもの。


だからこそ、“気づいたらやっていた”くらいのゆるさで、

「思い出したときにやってみる」をくり返していくのがおすすめです。


たとえば、

雨の日の朝は、ハーブティーをいれる。

休日の朝は、ゆっくりストレッチしてから予定を立てる。

夜、疲れた日は足を少しだけマッサージして寝る。


そんな“くり返しの積み重ね”が、気づけば自分を守ってくれるリズムになっていくんです。


 


● 小さな一歩が、夏を味方にしてくれる


夏って、楽しいことも多いけれど、

実は心と体のバランスを崩しやすい季節でもあります。


だからこそ、その前の“準備”がとても大切。


6月の今、小さな“わたしの習慣”を見つけておくことで、

これからの暑さや忙しさのなかでも、自分のペースを保ちやすくなります。


「まだちょっとだるいけど、

 このお茶を飲むとほっとする」


「気が乗らない朝も、

 この香りがあれば、ちゃんと起きられる」


そんな“自分なりのペース”を見つけていけたら、

この先の毎日が、ぐっと優しくなるはずです。



第4章|気持ちとカラダ軽くなる、“ととのえ旅”のすすめ


── 雨と湿気を味方にする、6月のリセット時間


「雨が続くと、なんだか気持ちまでどんよりしてしまう…」

そんな声をよく耳にする6月。


でも実は、梅雨の時期こそ、“心と体を整える旅”が効くときなのかもしれません。

雨がもたらすのは、湿気や不便さだけではなく、“内側に目を向ける時間”でもあります。


外の景色がしっとりと落ち着いている分、自分自身と向き合いやすくなる。

いつもより静かな町、音が吸い込まれるような森の中、やわらかい雨音が響く宿──

そんな場所で過ごす時間が、きっとあなたの呼吸を深くし、思考をほどいてくれます。


ここでは、6月だからこそ行きたい“ととのえ旅”のヒントをご紹介します。



● 雨音とともに整う、“梅雨の静かな時間”


梅雨の時期の魅力は、“静けさ”にあります。

木々の葉に雨粒が落ちる音、石畳に吸い込まれるしとしと雨、宿の軒先に響く雨だれ──


そんな雨の音を聞きながら過ごすひとときは、

自律神経の副交感神経をゆるやかに優位にしてくれると言われています。

つまり、気持ちをゆるめて、回復のモードへと誘ってくれるのです。


普段、雨が嫌いな人も、旅先の“雨のある風景”に触れると、その印象が変わることがあります。

とくに、静かな温泉街や森の中の宿、川辺の町などは、雨と相性がぴったり。


6月の雨は、“感情の湿度”も整えてくれるのかもしれませんね。



● 湿気は、じつは“めぐり”の味方?


梅雨の湿気は、たしかに体をだるく感じさせることがあります。

けれどその一方で、湿度があることで「筋肉や関節がやわらかくなりやすい」という効果も。


この時期にストレッチや整体、リラクゼーション施術を受けると、体がほぐれやすいという声も多いのです。


旅先での過ごし方に、こんな要素を加えてみるのもおすすめ:

• 湿度を活かした足湯でリラックス

• 雨音とともに受けるヘッドスパや整体

• 湿気を利用して深呼吸しやすいストレッチ


湿気を「不快なもの」と捉えるのではなく、「めぐりのサポーター」として味方にする。

そんな意識の切り替えが、6月の体を軽くしてくれます。



● 旅先だからこそできる、“外からの整え方”


6月の旅には、「ごほうびを受け取る時間」を入れてみてください。

たとえば、こんな旅先での“外からの整え”も素敵です:

アロマやハーブのトリートメントが受けられる宿

 → ラベンダー、ゼラニウムなど、気持ちを落ち着ける香りと一緒に

整体×自然のコラボ施設

 → 山の見える整体サロン、川辺のストレッチスペースなど

あじさい寺や庭園を歩きながらセルフストレッチ

 → 散歩中に深呼吸と肩回しをセットで


自然のなかで受けるリラクゼーションや整体は、

日常の喧騒から距離を置いて“体感覚が研ぎ澄まされる”特別な時間になります。



● 梅雨旅だからこそ味わえる、静寂と余白


観光シーズンのピークを避けた6月の旅には、意外な贅沢があります。

それは、「人が少ない」ということ。


たとえば、普段は混雑している観光地でも、

この時期はゆったりと過ごせる穴場に早変わりすることもあります。

• 曇り空に映える、しっとりとした古民家の町並み

• 雨に濡れる緑がいっそう鮮やかに感じられる渓谷

• 人の少ない時間帯に訪れる、朝のあじさい庭園


こうした場所には、“静けさ”という目に見えないご褒美が宿っています。


余白のある旅は、自分のペースで過ごせる旅。

「誰かに合わせなくていい」「予定を詰めこまなくていい」

──そんな気持ちで過ごせる6月の旅は、まさに“整える時間”そのものです。



● 実践できる、6月の「ととのえ旅」モデルプラン↓


最後に、6月の“心と体を軽くする旅”の一例をご紹介します:



1日目|移動と呼吸の旅へ

• 午前:ゆったりめの時間に出発

• 昼:古民家カフェでのんびり昼食

• 午後:リラクゼーションサロンでオイルトリートメント

• 夜:宿で足湯 → 雨音を聞きながら入浴 → ストレッチ&就寝


2日目|感覚を味わう日

• 朝:雨上がりのあじさい散策&軽いストレッチ

• 午前:自然のなかで深呼吸するひととき

• 昼:その土地ならではの季節ごはんを味わう

• 午後:チェックアウト後に近くの温泉や整体で仕上げケア

• 帰路:帰宅後は何も予定を入れず、余韻を味わう



「何をしないか」を決めるのが、ととのえ旅の最大の魅力。

“整える”は、詰めこまない時間の中で生まれるのです。



● おわりに|雨の日にしか見えない景色がある


晴れた日の旅ももちろん素敵ですが、

6月の雨の景色は、それとはまったく違う美しさを私たちに見せてくれます。


空気に湿り気を含んだ朝の町並み。

葉っぱの上を転がる透明な雨粒。

旅先でたまたま出会う、傘をさして歩く人のゆったりとした足取り。


そう考えれば、6月という季節は、

「急がなくていいよ」と、自然がやさしく語りかけてくれているような気がしてきます。


ととのえ旅は、“がんばること”から少し離れる旅。

予定も荷物も軽くして、

心の中に空をつくるような、そんな時間を自分に贈ってみてください。


きっとその空に、

梅雨明けの光が、そっと差し込んできます。


6月の旅には、派手さやにぎわいこそ少ないかもしれません。

けれどその分、静けさと余白の中に、自分を整えるヒントが隠れています。


湿った空気が心にまで届くような感覚。

雨音が思考をふわりと洗い流してくれるひととき。

そんな時間を味方にすれば、日々の疲れやこわばりも、少しずつやわらいでいくようです。


“ととのえ旅”とは、

どこかへ行くことだけではなく、

「自分の気持ちをゆるめて、今を大事にする」ことでもあるのかもしれません。




第5章|季節のめぐりと、気持ちの切り替え上手になるヒント─夏のはじまりを軽やかに迎える整え方



● 6月は「ちょっと立ち止まって、考える」月


春のあたたかさがゆっくりと消え、夏のまぶしさが顔を出す6月。

気づけば1年のちょうど真ん中に差しかかり、空気の湿度も少しずつ重たくなってきます。


6月は、カレンダーの上でも、自然のリズムのうえでも「節目」とされる時期。

たとえば──

• 暦のうえでは「夏至」があり、昼が一番長くなる

• 衣替えがあり、着るものも心地よいものへとシフト

• 梅雨入りにより、空模様が大きく変わる


こんなふうに、私たちの周囲には“変わり目のサイン”がたくさん隠れています。


この時期に立ち止まって自分を振り返ることは、

ただの季節の行事にとどまらず、

気持ちの切り替えにも効果的な“リズムづくり”になります。



● 「やめる」「始める」を見直してみる


6月の切り替えでおすすめなのが、**“ちょっとした棚卸し”**です。

たとえば──

疲れるけど続けていた習慣を、思いきってやめてみる

気になっていたけど後回しにしていたことを、少しだけ始めてみる


そんなふうに、“やめる”と“始める”のバランスを見直すこと。


たとえば…

◎疲れるけどなんとなく続けていたことを、思いきってやめてみる。

気になっていたのに先延ばしにしていたことを、ほんの少し始めてみる。



◎朝起きてすぐにSNSを眺めていた時間を、

お気に入りの音楽と深呼吸に切り替えてみる。



◎疲れて帰った日は、無理に洗濯や片づけをするのではなく、

「今日は何もしない」と決めて、ゆるめることを優先してみる。



◎一方で、いつか始めたいと思っていた読書やストレッチなども、

「1日5分だけやってみる」くらいの気軽さで取り入れてみる。



ポイントは、“完璧を求めないこと”。

「全部やめる」「毎日続ける」と決めるのではなく、

6月は“ちょっとだけ足す”“少しだけ引く”のがちょうどいいんです。


こんなふうに、“やめること”と“始めること”のバランスを見直すだけで、

自分の生活に新しい風が入ってきますよ。



● 湿度・気圧の影響を味方につける


梅雨時期は、どうしても気分が沈みがちになったり、体が重たくなったりしますよね。

これは、気圧や湿度が関係していることが多いといわれています。


でも実は、この“湿度の高さ”や“気圧の変化”も、切り替えのチャンス。


たとえば…

• 湿気のある時期は、筋肉がゆるみやすく、整体やストレッチが効果的

• 気圧の変化は、自律神経のスイッチを見直すきっかけ

• 湿気の多い朝は、アロマ(ペパーミントやレモングラス)で気分をすっきりさせる


自然の変化に「うまく合わせよう」と意識するだけで、

私たちの“整える感覚”はぐっと磨かれていきます。



● “月の区切り”を暮らしに取り入れる


6月は、1年の折り返し地点。

でも実は「月ごとの区切り」を意識することも、すごく大切なんです。


たとえば、毎月の終わりにこんなことをやってみると…

• 1ヶ月の“よくやったこと”を3つ書き出す

• 来月に向けた“やらないことリスト”をつくる

• お気に入りの香りや音楽で「おつかれさま」の時間をとる


これだけでも、**“自分を大切に扱う感覚”**が芽生えてきます。


6月は、「今年はもう半分過ぎた…」と焦るよりも、

「ここからまた気持ちを整えていこう」とリズムをつくる月。


その意識の切り替えが、夏を軽やかに迎える第一歩になります。



● “変化に強くなる”暮らしのコツ


切り替えがうまい人は、実は“完璧”を目指していません。

• 今日はぐったりしてる →「じゃあ、今日はゆるめの日」

• 気分が乗らない →「掃除をやめて、好きな香りだけ焚こう」

• 予定どおりに進まない →「その分、夜に好きなことを1つやろう」


こんなふうに、「今の自分」に合わせて調整するのが得意なんです。


そしてこの“調整力”は、6月のように気候も気分も揺れやすい時期にこそ育つ力。


思い通りにいかないことが多いからこそ、

「じゃあ、今日はこれでよし!」と気持ちの切り替えを自分でできる人になる。


それが、季節と心をうまく付き合う知恵です。



● 6月の“気持ち切り替え”チェックリスト


最後に、今日からすぐできる「6月の気持ち切り替え術」をリストでご紹介します◎


☑ 朝起きたら、まず窓を開けて空を眺める

☑ 湿気が気になる日は、香りや照明で気分を切り替える

☑ 週1回、“手放すこと”を1つ決める(無理な習慣や持ち物など)

☑ 月末には“おつかれさま”の時間を10分だけでもつくる

☑ 自分のためだけの“6月のごほうび”を何か1つ用意してみる



● おわりに|切り替えの上手さは、生きる軽やかさ


梅雨の空のように、気分も体もすっきりしない日が増える6月。

けれど、それは「整える力」を育てるチャンスでもあります。


自分のペースで、

自分のタイミングで、

無理なくやさしく“切り替えていける感覚”。


それをこの1ヶ月の中で育てられたら、

きっとこの先の季節も、もっと軽やかに歩けるはずです。



第6章|このコラムのまとめ


6月の空は、時に重く、湿気をふくんでのしかかるように感じることもあります。

けれど、そんな季節だからこそ「少し軽くする工夫」を、意識的に取り入れてみる。


体をゆるめて、空間をととのえて、少し旅に出てみる。

気持ちの区切りをつけるために、何かをやめて、何かを始めてみる。


それは大げさな変化ではなくていいんです。

ほんの少し、心と体の呼吸がしやすくなるだけで、

日々の景色は、きっと変わって見えてくるはず。


この5つのヒントが、あなたにとっての「軽くなるきっかけ」となりますように。

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