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なぜ私は、断れないのか?を考える。-自分に優しい、心のセルフケア-

更新日:9月29日

粘土の人形の会話

「ほんとは嫌だけど、まあいいか」

「断ったら角が立つし…」

「いい人でいないと、嫌われちゃうかも」


──そんなふうに、自分の気持ちを抑え込んで生きていませんか?


このコラムは、「やりたくないことを、ちゃんと断る練習帳」。

気づけば無意識に引き受けてしまう頼まれごとや、無理に合わせてしまう人づきあい。

そんな日常の“プチストレス”から、少しずつ自分を解放していくための、やさしいヒントを癒しの視点から詰め込みました。


断るのが苦手なあなたへ。

これは、わがままになるための本ではなく、“自分を大事にする”ための一歩を応援するコラムです。では、参りましょう。




📚 目次



やりたくないことをちゃんと断る練習帳

– 自分の気持ちに、やさしく「YES」と言えるようになるために –






第1章|なぜ私は、断れないのか?


「今日は早く帰ろう」と思っていたのに、

「ちょっとお願いがあるんだけど…」の一言で、なぜか「いいよ」と言ってしまう。


心のどこかでは、「ああ、また断れなかったな…」と、ため息まじりに思う。

そんな経験、ありませんか?


やりたくないことなのに、つい引き受けてしまう。

断る理由なんて、いくらでもあるはずなのに、気づけばいつも「いい人」でいようとしてしまう。

そして、あとからどっと疲れが押し寄せる──。


でも、どうして私たちは、こんなにも「断る」ことに罪悪感を持ってしまうのでしょうか?




■ 「いい人」でいたい症候群


多くの人は、子どもの頃から「人に親切にすること」「頼まれたら応えること」を、

“良いこと”として教わって育ってきたのではないでしょうか。


  • 「わがまま言っちゃだめ」

  • 「みんなで協力して」

  • 「人に迷惑をかけないように」



その言葉がダメというわけではありません。

でも、それが無意識のうちに「断る=悪いこと」という思い込みにすり替わってしまうと、

本来守るべき“自分の気持ち”を後回しにするクセがついてしまうのです。


「嫌われたくない」「面倒だと思われたくない」──

そんな気持ちの奥には、「自分を認めてもらいたい」という健気な願いが隠れています。




■ 「NO」が言えないとき、体の中では何が起きている?



実は、「断りたいのに断れない」状態は、身体的にもストレスになっています。

交感神経が優位な状態が長引き、筋肉がこわばり、呼吸も浅くなっていく。


  • 緊張しやすい

  • 胃が重い

  • 寝つきが悪い

  • 朝起きると疲れが残っている



そんな体調不良の原因が、「断れなかったストレス」から来ていることもあるのです。


「小さな我慢」が積もると、やがて「なんとなくしんどい」という“慢性疲労”につながる。

気づかないうちに、自律神経が疲れてしまうのです。




■ 日本人に多い「曖昧なNO」の文化



さらに、日本特有のコミュニケーションスタイルも影響しています。

相手を尊重し、空気を読む文化は美徳でもありますが、「NO」をはっきり伝えることが苦手になりがちです。


たとえば、


  • 「ちょっと忙しくて…」

  • 「うーん、考えておきます」

  • 「その日は予定があるかも…」



といった曖昧な表現で濁すことが多くなり、「断ったつもりが、伝わっていなかった」というすれ違いも起きがちです。


その結果、自分では断ったつもりでも、相手には「大丈夫そう」と受け取られてしまい、

後から“結局やる羽目に…”という状況になることも。




■ 断る=拒絶ではない。むしろ、信頼の第一歩



ここで一度、視点を変えてみましょう。


断るという行為は、「相手を拒絶すること」ではありません。

むしろ、自分を大切にすることによって、結果的に“相手にも誠実である”という選択なのです。


本当に嫌なのに無理をして引き受けても、

どこかに不満やストレスがにじみ出て、結果的に関係性がこじれてしまうこともある。


逆に、きちんと断ったことで、

「この人は自分の意志を持っている人なんだ」と、信頼されることもあります。


「やりたくないことには、やさしくNOと言う」

これは、相手との距離感を健やかに保つための“自己表現”なのです。




■ あなたが守るべきものは、まず“自分自身”



断ることに慣れていない人ほど、最初は勇気がいります。

でも、やってみると、思ったよりもスムーズに伝わったり、意外なほどあっさり受け入れてもらえることも。


「断ったら嫌われる」

というのは、たいてい“自分の中の思い込み”です。


  • 自分のリズムを守る

  • 疲れすぎないようにする

  • やりたいことに集中する余白を作る



そういった“自分にとって大切なこと”を優先するために、

「断る練習」はとても意味のあることなんです。




■ 練習は小さなところからでOK



最初から完璧に断る必要はありません。

まずは、家族や身近な人とのやりとりから、小さな「NO」を試してみる。


たとえば、


  • 「今日は疲れてるから無理しないでおくね」

  • 「今はちょっと気が乗らないなあ」

  • 「別のタイミングで考えさせて」



そんな、やわらかくて誠実な言葉からでいいのです。


「断ることに慣れる」ことは、

自分を大切にするクセをつけることでもあります。




🔸この章のまとめ


断れない自分」を責めなくて大丈夫。

むしろそれは、あなたが人にやさしくあろうとしてきた証です。


でも、やさしさの矛先が「自分自身」に向くとき、

“NO”はもっともやさしい言葉になることがあります。


次章では、断ることを「自分を守る手段」として、どう整えていけるかを、

もっと具体的に見ていきましょう。




第2章|断ることは、自分を守る手段


「断りたいけど、なんだか言いづらい…」


そんな日があるのは、あなたの優しさのせいだけじゃなくて、

心や体が少し疲れていたり、気持ちに余裕がないサインかもしれません。


断るためには、意志の強さよりも、「整った心のスペース」が必要です。

この章では、“断ることをラクにしていく”ためのヒントを、やさしくお届けします。




◇「NOを言える」日は、心が整っている日



朝、カーテンを開けて空が少し青いと、それだけで心が軽くなる日ってありますよね。

ちょっとしたことでごきげんになれる日というのは、実は「選ぶ力」が戻ってきている証拠。


反対に、なんでも「うん」と言ってしまう日は、心に余白がないときかもしれません。


  • 疲れているとき

  • プレッシャーを感じているとき

  • 周囲の期待に飲み込まれそうなとき



そんなとき、私たちは「NO」という選択肢に気づきにくくなってしまいます。


断ることに必要なのは、“勇気”よりも“余白”です。




◇ 自律神経が整うと、断ることも自然になる



心と体が整っているとき、判断力や選択力も整います。

これは、自律神経の働きと深く関係しています。


副交感神経が優位になり、リラックスできているときは、

・自分の気持ちに素直になりやすく

・余計なプレッシャーに飲まれにくく

・人の顔色に過剰に反応しない


という状態になります。


そんな「整った心」は、“やさしく断る”ことにもつながっていきます。




◇ 断る準備は、ゆるむことから始まる



たとえば…


  • 足湯にゆったり浸かる

  • 好きな香りを深呼吸と一緒に

  • お気に入りのハーブティーを丁寧にいれる

  • 自然の多い場所をゆっくり歩く

  • 「やらなくていいことリスト」を書き出してみる



こんな風に、自分の緊張をゆるめる時間をもつだけで、

「今は引き受けなくていい」と、自分の心の声を受け取りやすくなります。


“癒し”は、「自分の選択肢を取り戻す手段」でもあるんです。




◇ 断るための“魔法のひとこと”を持っておく



断るときに、「どう言えばいいか分からない」という人も多いはず。


そんなときのために、“自分用のやさしい断りフレーズ”をいくつか準備しておくと安心です。


たとえば──


  • 「今回はちょっと難しいかも。でも声をかけてもらえてうれしいです」

  • 「今の自分には少し負担が大きいかなと感じていて…」

  • 「いったん考える時間をもらってもいい?」



ストレートに「NO」と言わなくても、やさしく丁寧に断る方法はたくさんあります。

伝え方を選ぶことも、あなたのやさしさです。




◇「ちゃんと断る」は、心と体のメンテナンス



人は、無意識のうちに「やらなきゃ」と思っていることが多すぎると、

それだけで慢性的な疲れがたまっていきます。


  • 「誘いを断れない」

  • 「頼まれごとを引き受けてしまう」

  • 「SNSの返信が義務になっている」



そんな日常の“やらなきゃ”を少しずつ手放していくことが、

本当の意味での「自分を整える」ことにつながります。


やることリストではなく、**“やらないことリスト”**を作ってみるのもおすすめです。




◇ まとめ|「断ること」は、自分をやさしく扱う第一歩



「やりたくないことは断ってもいい」


このシンプルなルールを、自分に許してあげるだけで、

気持ちは驚くほど軽くなっていきます。


断ることは、冷たいことでも、失礼なことでもありません。

むしろ、自分を大切にしながら、他人とも良い関係を築くための知恵なのです。


次の章では、断ることが少しずつ“自然にできる自分”になるための、

思考のクセや視点の変え方を一緒に探っていきましょう。





第3章|「NO」をやさしく伝えるフレーズ集


「断ると悪い気がする」「申し訳ない」「期待に応えなきゃ」


そんなふうに思ってしまうのは、決してあなたが気が弱いからではありません。

それは、ものごとの見方=“思考のくせ”が、少しだけ自分に厳しすぎるだけかもしれません。


この章では、心を少しラクにするための「視点のほぐし方」と、やさしく断るマインドの整え方をお届けします。




■ 思い込みをひとつずつゆるめていく



人は誰しも、自分の中に“無意識のルール”をたくさん持っています。


  • 「頼まれたら断ってはいけない」

  • 「期待に応えられないと、がっかりされる」

  • 「一度引き受けたら、最後まで責任を持つべき」



でも、それって本当に“いつも正しい”でしょうか?


ときには「今の私には難しいな」「今回は違うな」と思う日もあるはずです。

大切なのは、すべての場面で完璧に応えようとしないこと


“断る”ことは、期待を裏切ることではなく、

自分の状態を正直に伝えることでもあります。




■ 「断る=失う」ではなく、「断る=選ぶ」



断ったら人間関係が壊れてしまう気がする。

それは、「断ること=何かを失うこと」という前提があるからかもしれません。


でも、実際には──


  • 「ちゃんと自分を持っている人」と信頼される

  • 無理をしないことで、あとで心から感謝できる

  • 本当にやりたいことや大切な人のための余白ができる



など、「断ることで得られるもの」もたくさんあります。


やりたくないことを手放すことで、やりたいことが近づいてくる。


そんなふうに視点を変えていくことで、気持ちが少しずつ軽くなっていきます。




■ 自分の「心の定位置」を整える



人との関わりの中で、自分の気持ちを見失いやすい人は、

常に“相手寄り”の場所に心を置いてしまっているのかもしれません。


  • どう思われるかな…

  • 相手が傷つかないかな…

  • 迷惑じゃないかな…



もちろん、相手を思いやる気持ちはとても大切です。

でも、その前に「私はどう感じてる?」と自分に問いかけることも同じくらい大事。


自分の気持ちの定位置を取り戻すと、

相手にやさしく寄り添いながら、無理のない距離感で付き合えるようになります。




■ 小さな違和感に気づく練習をする



「断る」かどうかの判断には、“ちょっとした違和感”に気づけるかどうかがカギになります。


たとえば…


  • なぜか胸の奥がザワつく

  • 足が勝手にそわそわする

  • 呼吸が浅くなる



そういった身体の反応は、心のサインでもあります。


癒しの時間を日常に取り入れることで、この“違和感センサー”はぐっと鋭くなっていきます。


  • ゆっくりお茶を飲む

  • 好きな香りに包まれてストレッチをする

  • 夜、スマホを見ずに静かに過ごす



そうやって、自分と静かに向き合う時間が増えるほど、

「これは本当にやりたいことか?」と判断する力も育っていきます。




■ 「無理なく断れる人」になるために、できること



最後に、「断ることが自然な人」に共通する、ちょっとした習慣をいくつか紹介します。


  • すぐに返事をせず、「考える時間をもらう」クセをつける

  • 予定を詰めすぎず、空白時間をあえて残す

  • やる・やらないの判断軸を「ワクワクするかどうか」にしてみる

  • 一度断ったあとも、関係が続くことを何度も実感する



どれも、“自分の人生のハンドルを自分で握る”ための練習です。




🔹この章のまとめ


「断ることで相手に嫌われる」と思っていたけれど、

実は「断ることで、私らしい関係が築ける」こともある。


そう気づくと、選ぶこと・断ることが、ちょっと楽しくなるかもしれません。


次章では、「やりたくないことを引き受けたあと」のモヤモヤをどう整えるか──

“引き受けちゃった後でも、自分を取り戻すケア方法”を紹介していきます。





第4章|“いい人”を卒業して見えてきたもの


──「NO」と言えなかった日にも、自分を取り戻す方法




■ やってしまった…の“あと悔やみ”は誰にでもある



「断るつもりだったのに、また引き受けてしまった…」


帰り道や、お風呂に入っているとき、ふっと湧いてくる後悔。

あのとき、もう少しちゃんと気持ちを伝えられていたら──。

そんな“あと悔やみ”、誰しも一度は経験があるのではないでしょうか。


でも大丈夫。

やさしく自分をケアすれば、気持ちはきちんと戻ってきます。


この章では、「やりたくないことを引き受けたあとのモヤモヤ」へのセルフケア術を、癒しの視点とともにお届けします。




■ 「あのときの私」を責めないことから始める



まず一番にやってほしいことは、自分を責めないことです。


「なんでまた断れなかったんだろう」

「はっきり言えばよかった」

そんなふうに、過去の自分に厳しくなると、どんどん気持ちが縮こまっていきます。


その代わりに、こう言ってみてください。


「あのときの私は、あれが精一杯だったんだな」


「よくがんばったね」


失敗ではなく、“経験”としてとらえるだけで、心の中にやわらかさが生まれます。




■ モヤモヤは体に残る。だから、体からほぐす



引き受けた後のストレスや緊張感は、頭だけでなく体にも残ります。


  • 肩がこる

  • 胃が重たい

  • 呼吸が浅くなる

  • 頭がぼーっとする



こんなサインが出てきたら、まずは体からゆるめるのが効果的です。


おすすめの癒しルーティン:


  • 首の後ろをホットタオルで温める

     → 頭の緊張がゆるみ、気持ちがふっと軽くなります。


  • ぬるめのお風呂に入って「何も考えない時間」を作る

     → 頭と体の“空白”を取り戻せます。


  • ラベンダーやベルガモットの香りで、深呼吸

     → 副交感神経を優位にし、気持ちが静まっていきます。



「気持ちの整理は、体から始める」──それだけでも、ずいぶん違ってきます。




■ 「言えなかった言葉」は、紙に書いて昇華する



本音を言えなかったままだと、心の中に“言いたかった言葉の渦”が残ります。

それがいつまでもモヤモヤを引きずる原因に。


そんなときは、ぜひ紙に書いて出すという方法を試してみてください。


  • 本当は何て言いたかった?

  • どうして断りたかったの?

  • なぜ言えなかったのかな?



誰にも見せなくていい。正直な気持ちをぜんぶ書き出すだけで、心がスーッと静かになります。


そして最後に、「それでも、私はよくがんばった」と、一言そえてあげましょう。




■ “やりたくなかったこと”に、ちょっとだけ意味を見つける



たとえ無理して引き受けたことでも、あとから意味づけできると心は救われやすくなります。


  • 「あれを経験したから、次はちゃんとNOって言おうと思えた」

  • 「自分が無理すると、どこに影響が出るか分かった」

  • 「あの人との距離感を見直すきっかけになった」



それは、失敗じゃなく“気づき”の一歩です。

同じモヤモヤを繰り返さないための、大切な通過点だったのかもしれません。




■ 自分に「もう大丈夫」と伝える



モヤモヤを整えたあとは、最後に自分にひとこと声をかけてみてください。


「もう終わったよ」


「もう大丈夫だよ」


たったこれだけのひとことで、心の中にスイッチが入ります。


まるで、小さな子どもをあやすように、

自分自身の感情にも、やさしく寄り添ってあげてください。




🔹 この章のまとめ



引き受けたあとに感じるモヤモヤも、きちんとケアすればちゃんと晴れていきます。


「言えなかった私」も、「疲れている私」も、まるごと受け入れてあげることで、次はきっともっと上手に“NO”が言えるようになります。


次章では、「どう断ればいいのか?」の実践編。

いよいよ、心も言葉も“軽やかに断る”ための具体的なテクニックをご紹介していきます。




第5章|関係を壊さない断り方のセンス


── 心地よくNOを伝えるための、言葉の引き出し



「断る」って、なんだかハードルが高いもの。


でも、ほんの少しコツを知っておくだけで、NOはもっと軽やかで、気まずくないものに変えられます。


この章では、「断りたいけど角が立たない言い方って?」「断っても嫌われない方法は?」というお悩みに応えるべく、“使える断り方”と“言葉のレパートリー”を、たっぷりご紹介します。




■ ポイント①|まず“感謝”から始めてみる



どんな断り方でも、最初に「声をかけてくれたこと」に感謝を伝えると、印象がやわらかくなります。


たとえば…


  • 「声をかけてくれてありがとう」

  • 「私に相談してくれたこと、うれしかったよ」

  • 「気にかけてくれてありがとう」



このひと言があるだけで、相手も「断られた」ことより「気持ちを受け取ってもらえた」安心を感じやすくなります。




■ ポイント②|“自分の事情”を主語にして伝える



断るときにありがちなのが、「相手に悪いな…」と感じて、言い訳がましくなったり、曖昧になってしまうこと。


でも、「◯◯だからできない」と事情を説明するより、


「いまは、自分の時間を大事にしたい時期なんだ」
「体調的に、今は無理をしたくないんだ」

と、自分の気持ちや状態を主語にして伝えると、責められる心配も少なく、納得してもらいやすくなります。




■ ポイント③|代替案を添えると、やさしさが伝わる



ただ断るだけでなく、「別の形で力になりたい」という思いがあれば、具体的な代案を添えるのもおすすめ。


  • 「今は難しいけど、◯日以降なら大丈夫かも」

  • 「私は行けないけど、あの人に聞いてみるのはどうかな?」

  • 「資料だけならお渡しできるよ」



“できる範囲で手助けしたい”という姿勢があると、断る場面でも関係性が崩れにくくなります。




■ よくあるシーン別・やさしい断りフレーズ集




🔸 仕事の依頼をやんわり断りたいとき



  • 「今取り組んでいる仕事に集中したくて…」

  • 「少し余裕がない時期なので、ごめんなさい」

  • 「今回は見送らせてください。でも、またタイミング合えば!」




🔸 飲み会や誘いを断りたいとき



  • 「最近、自分のペースを整えてるところで…」

  • 「今週は体を休める日にしたくて、ごめんね」

  • 「また別の機会に誘ってくれるとうれしい!」




🔸 家族や親しい人からのお願い



  • 「うん、それも大事なことだね。でも、今はちょっと自分を優先させてね」

  • 「やりたい気持ちはあるけど、今は体力的にちょっと厳しいかも」

  • 「気持ちはすごくありがたい。でも、今回は無理しないでおくね」





■ “ユーモア”が助けになるときもある



ときには、ちょっとした笑いが、断る空気をふわっと軽くしてくれることも。


たとえば…


  • 「私、今日から“断る強化週間”なんだ」

  • 「やりたい気持ちはあるけど、体がついてこなくて!年かな〜?」

  • 「これ以上予定を入れると、わたし崩壊しちゃう(笑)」



笑いのエッセンスがあると、相手も深刻になりすぎず、関係性を和らげる潤滑油になります。




■ 断ることは「境界線」を引くこと



私たちはつい、「やってあげたい」「応えたい」と思いがちですが、


“自分の領域”を大切にするために、境界線を引く

ということも、人間関係ではとても大切です。


はっきり断ることは、自己中心ではなく“自己尊重”。

境界線をきちんと引くからこそ、自分らしい時間や体力、人間関係が守られていくのです。





🔹 この章のまとめ


やさしい言葉で、自分の立場や気持ちを伝える。


断ることは、相手を否定することではなく、「私はこうありたい」と伝える、前向きな選択です。


そしてなにより、あなたがあなたらしくいられるための、大切な“言葉の技術”なのです。





コラムのまとめ|“NO”を味方につけて、心地よく生きる



── 自分をすり減らさない、心地よい人づきあいの練習帳



“断る”というたったひとつの行動が、こんなにも心や体に影響を与えるなんて、意外だったかもしれません。


でも実は、「断れない私」を続けることは、


  • スケジュールの過密

  • 心身の不調

  • 自己否定感の積み重ね



こうした“じわじわ削られる疲れ”を生みやすくしてしまいます。


だからこそ、やさしく「NO」と言える力は、

わたしたちの健やかな毎日を守ってくれる、大切なライフスキルなんです。




■ やさしさは、まず自分へ



相手のことを想う気持ちが強い人ほど、「断って申し訳ない」「嫌われるかも」と、自分を後回しにしてしまいがち。


でも、あなたの“やさしさ”が本物であるためには、まずそのやさしさを、自分に向けてあげてほしいのです。


「今は無理しないでおこう」
「これ以上は引き受けすぎかもしれない」
「やりたくないことを手放して、好きなことに時間を使おう」

そうやって、自分の気持ちをちゃんと受け止めてあげることが、

あなた本来の笑顔や余裕を取り戻す“癒し”の第一歩になります。




■ 「NO」を言うことは、心を整えるセルフケア



このコラムを読み終えた今、「断ること=冷たいこと」ではなく、

「断ること=自分を整えるケア」だと思っていただけたら嬉しいです。


断ることで、


  • 心が軽くなる

  • 時間にゆとりが生まれる

  • 本当に大切な人やことに集中できる



そんな“整った私”になれるなら、NOはきっと、やさしい魔法のようなもの。




■ これからも、練習は続いていく



最初はぎこちなくても大丈夫。

「断るのが苦手だったけど、少し言えるようになった」

それだけでも、あなたの世界は変わり始めています。


癒されたいとき、疲れたとき、誰かの期待に応えすぎて苦しくなったとき──

この“やさしい練習帳”を、そっと思い出してください。


あなたが、あなた自身を大切にできますように。。。✴︎



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